2011.03.10
Scott Henderson ライブ行ってきました☆
3/9に、ボトムラインにてスコヘンライブ見てきました。
2年前に比べてお客さんが少なめで、ゆったりと楽しむ事が出来ました。
スコットはいつも通り、ローディーにセッティングを任せる訳でもなく、始まる前にいつものTシャツ姿で、ステージ上のギターをチューニングしたり、エフェクトのセッティングをしたりして会場の方に目線を配っていたので、私が大きく手を振ると気がついてくれました。2年ぶりにまた会えて嬉しい瞬間でした。
さて、演奏の方は若手のリズムセクションとの完璧なコンビネーションプレイでした。リズムセクションはTravis Carlton(B), Alan Hertz(Dr)。出しゃばらず、かつ出る所は出る素晴らしいプレイでした。特にドラムのビッグサウンド、安定感申し分無し。いや〜アメリカ人らしいリズムで安心して聞けました。
スコットは相変わらず天才的プレーを連発していたのですが、この2年で少しプレイスタイルが変わったような気がしました。よりロックなフィールが強くなったのか、ある意味やることをやり尽くして若い頃好きだった音楽に向かっているような、、、、そんな気がしました。
もちろん、演奏自体はエキサイティングで、これまた2年前よりも安定感が増し、一音一音に深みがあり、さらに熟成されたようです。一音出た時の説得力がやはりこの人は凄いです。そして音を沢山弾いても安定感は更に増す、、、感じです。
正に、息づかいという感じで、私もこんな風に楽器のコントロールが出来るように精進したいと思いました。
選曲は、Tribal Tech, Trio, Jazz Standardなどからバランス良く選曲してました。
入れ替え無しで2ステージ、2時間近くの演奏を聞けて良かったです。
終わった後、スコットに話しにいったら、久しぶりに会えた事を喜んでくれました。時差でちょっと疲れていると言っていました。
まあ、あれだけのエキサイティングなステージをやれば体力の消耗も激しいですしね。
今日のサウンドは良かったか?と聞かれました。とても良かったと答えると、それは良かったとホッとしていたようでした。
彼曰く、ステージモニターが15インチで、変な周波数が聞こえて、バンドサウンドのモニターが上手くいっていなかったみたいです。彼はいつも12インチのモニターを使っていると言っていました。
最近、沢山教えている?沢山演奏している?って聞いてくれました。本当に優しくて気を配ってくれる人です。話しているとLAにいる共通の友人が今どうしている、、、とか教えてくれます。
さすがに、スコットは良い年齢になって来ているので、日本に来た翌日からライブ三昧は疲れるだろうと思います。もう少し余裕のあるスケジュールに出来ないのか?と思う所もあるのですが、ジャズミュージシャンを来日させる主催者の苦労も理解出来る所なので、難しいのでしょうね。
ライブレポートというより、久しぶりに恩師に会って気が引き締まる思いがした感想みたいになってしましました。私は恩師と思っているけど、スコットは友達と思っているでしょう、きっと。ありがたいことです。
またLA行ったら連絡するね。といって別れました。
今日の会場にはCUEジャズギター科の生徒3人が来ていました。初めてスコットライブを体験する生徒は「なかなか難解なコード進行でしたね」等の感想があったのですが、まあ、音楽は感動して楽しむ事が一番ですから。私も途中からコードを追ったりアプローチの分析を止めて、楽しみました(笑)
スコットにはこれからも現役で長く活動して欲しいなと切に思います。こんなギタリスト他に居ませんから。
LA留学中にレッスンをしてもらってからはや11年。月日の流れるのは速いものです。
カッコいいフレーズも凄いですが、スコットのタイムフィール、タッチ、全てにおいて私はファンですね。毎回学ぶ所沢山あります。やはり生演奏は良いです。
最近はyoutubeで動画が沢山見られるので気軽にスコットの演奏に触れる事が出来ます。迷ったらとりあえず動画を見て気合いを入れて、練習に生かして行きたいです。