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2000.08.06

Dave

昨日は、Evrenからの紹介で、アメリカ人のDaveと知り合いになり、いきなり二人セッションをすることになった。学校で待ち合わせたが入り口で「外部の人はダメ」と言われてしまったので彼の家へ行くことにした。学校から車で五分。彼はBerkleeに2セメ居た。84年頃。(この頃のBerkleeはレベルが高かったと思う)私も行っていたというと話が弾んだ。彼は物凄い早口だがネイティブなのでお互いとても軽快に話が進んで、私の頭は完璧に英語モードに切り替わって会話が楽しめた。さて、彼は昼間の仕事はピアノの調律師。ここでは皆上手いので音楽で食べていくのは難しい。といっていたが、、、、、。音を出したらWESかBENSONか、、、、ジャズの王道を行くストレートアヘッドスタイルだが、凄い上手い。ソロもフレージングから息づかいが感じられるし、テクニックも、リズムも完璧。Compひとつにしてもグルーブがやはりとてもアメリカしていて、私のフレーズに見事にマッチしたパターンをどんどん出してくる。まるで、プライベートレッスンを受けている先生とジャムしてもらってる感覚だった。ひやー。やばいよこれ。私もとにかく音楽として成り立つように細心の注意をして弾いて居た。こういう経験をたくさんして、こっちのプロの人は「今」があるのだな、、、、と痛感した。彼も夜中まで毎日仕事後にコツコツ練習してもつまらないので、自分もこの方が楽しいからいつでも連絡して来ていいよと云ってくれた。また、今日も昼過ぎに行く約束をしてある。ある意味、今回の一つの目標であった、「こっちをベースにがんばっているプロを目指す(または、上達を目標に日々努力している)アメリカ人と対等な立場で音楽を共有する」ということの第一歩だったが、やはり技術の壁は厚いなと思った。しかし、幸いなのは私の技術がどうとかこうとか、相手は気にしていないことだ。セッションが面白ければ、また次に気さくに誘ってくれる。それは、LAMAの先生始め、みんな有名でも本当に気さくな人たちなのだが、「先生と生徒」の立場ではジャムするのは「お金(学費)を払ってセッションしてもらっている」わけで、この状態ではいつまでたっても、本当のアメリカの音楽シーンにタッチできないわけです。「FGとセッションした」って、お金を払ってるんだからそりゃやってくれるに決まってる。

昨日は、今の自分のレベルがアメリカという国のミュージシャンの中でどれぐらいのレベルにいるのかを理解するのに本当に有意義な時間を得た。まだまだ、やること一杯ある、、、、。Berkleeの卒業生なんてこっちには掃いて捨てる程居る。そのほとんどは音楽以外の仕事で生計を立てている。それが普通で、彼等は文句も言わない。音楽に関しては今もずっと自分ができる最大限の努力をするのみ。それが報われなくともそれが自分の実力と思っている。(本当に実力のある人は必ず誰かに拾われるし、コネクションも実力ということが解ってるから)なんと、音楽の層の厚い土地なんだろう、、、。

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