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2000.08.04

Art Renshaw

火曜日にArt Renshaw(FGの代講の先生。MIでも教えてるかな、、、)が、プライベートレッスンがてら、Jazzのセッションをしてくれた。(ワンレッスンいくらか聞いたら、授業後にやるなら無料で良いといわれた。めちゃくちゃラッキー)私が選んだ曲を、ジャムった。約1時間半も延々と演奏した。いろいろ演奏中に指示をしてくれた。例えば、もう少しボリュームをあげよ。もう少しソフトに。ソロはもっとアグレッシブに。もっと若々しく元気なフレーズを弾け。ピッキングのコントロールに気をつけろ。など。音が出た瞬間に、その場に合わない場合はすかさず指示が出る。リアルタイムなのでどうするべきかよく解った。彼の両親はオーストラリアで芸術家なので、とてもアーティスティックな指示が来る。音楽の芸術面からすれば当たり前のことなんだけど、名古屋でこの手のインタープレイの才能を磨くのは指南の技だと自分自身思う。彼も日本にMIのデモ演奏とかで来たことがあるので、日本の音楽状況は良く知っていて同感してくれ、何か私に役に経つ情報がないかといろいろ質問したが、すべてに真剣に答えてくれた。本当に心から音楽を愛している、ポジティブな人だ。実際最近は、「指の運動といわれるギタリスト的」なフレーズを極力弾かないように心掛けていた。この日も、グルーブを気持ちよいと感じるまでは速いフレーズを弾かないようにし、1音1音、丁寧に細心の注意を払って弾いて居た。しかし、先生によって出てくるコメントはまちまちで、Artには、「Jim Hallみたいに弾いてないで、Mike Sternのジャズみたいにアグレッシブに!」とか言われたので、「荒くならないように注意してやってるので音数が減ってるのだが、、、」と言うと、「とにかくもっと若いフレーズが聞きたい」と。その後はもう弾き捲ったが、後で録音を聞いてみると、自分自身ではどっちも良く無いなーと、、、、。ただ、音楽自身は2本のギターで完成されているのが救いだが、、、(Artに助けられてるのかも、、、)。さすがに、2人で1時間半ノンストップでずっと集中していたので、最後の方は私の集中力が飛んできたのでそこで終わりとなったが、4ー5曲演奏した。ってことは、1曲2人で20分、、、、長〜い。

さて、今日はRichie Cole(Alt Sax)の4horn Bandを見に行った。Junji氏とMartin, Martinの友人でDenishのFrank。ワンステージめの終わり頃に現場に着いたが、Cherokeeをテンポ300で演奏していて、リズムの切れに圧倒された。ホーンアレンジも見事だった。伊達にこのおっさん年とって無いな、、、。Richieがきまぐれに、イントロ変えたり、ソロの順番を突然指しても皆平然とそれに従う。バックバンドはピアノ以外は結構若い人だった。もちろんRicheのサックスも圧巻。リズムと楽器のコントロールがこれぞアメリカのプロという感じ。Junji氏とも話したが、最近これがホントの音楽の世界、、、という状況に慣れてきているので、こちらに来たばかりの時ような物凄い感動は無い、、、よって淡々と文章を書いている。なので皆さんには上手に文面で伝えきれなくて申し訳ない。ライブや素晴らしいミュージシャンを見るたびに、「この年になるまでに、これぐらい上達するためには、これぐらいの練習と経験が必要だろう。今の自分の状況を考えると少しでもこれに近付くには、どんな練習から取りかかれば良いか、、、」等をプレイを見ながら考えてしまっている。とても、ただ感動しているだけの状態とは精神状態が変わってきてしまった。Junji氏に、Riche Coleがこのアレンジも全部自分でやってるんだよというと、とても驚いて居た。(リーダーだったら、自分のバンドのアレンジくらい当たり前)。忙しい合間を縫ってのライブ見学だったが、ホーンの迫力のある演奏を聞けて久々にジャズってやっぱかっこいいなーと、なんとなく東海岸の匂いを感じて居た。

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