2000.08.20
今週一週間分
ずっと書けなかったので、一週間分くらいたまってしまったかな、、、。月曜に、Jeffのレッスンが彼がレコーディング(W/Peter Wolf)の仕事のためキャンセルになった。私は内心ホッとした。週末はScottの曲をコピーしていて全くJeffの宿題できてなかったから、、、、。
水曜は、Jean Marcのレッスンだった。彼はフランス出身だ。この日は、どうやってグリーンカード取ったかを質問したら、彼の家族や奥さんとのかかわりとか、結構プライベートなことも話してくれた。通常45分のレッスンだが、全て終わったら二時間経って居た。レッスンといえば、「Major Bluesをおしえてくれ」と言ったら、Tritone Substitutionのフレーズが出まくり、、、かっこいいー!!。Scott Hendersonに暫くレッスンを受けていたそうだ。うわ、もろScott直伝!!系のフレーズがいっぱい。Bi-Tonalityといって、例えば、コードがBb7のとき、BbとEのトライアド(でなければいけない)を交互すばやく弾く。あとString Skipを上手くまぜると、、、、ほらScottになったでしょ。もちろん、前回にも書いた、melodic minorの分散和音もカッコよく響く。要所にこの手のフレーズを入れて、他はブルーノートスケールでバッチリだろうが、結構マスターするには練習が必要だな。すごく為になるおもしろいレッスンだったが、さすがにフランス語なまりを二時間聞いていると、疲れてきて頭が英語をノイズと捕らえようとしてくるので、レッスンの内容に集中していると、しだいに無口になってしまう。途中で「この内容で良いのかな?他のことが聞きたいのかな?」と言われて、ハッとし、「あなたの言うことすべてが、とても知りたいことなので、集中して聞いていると無口になってしまうだけです」と。あと、Jean Marcの言うことと、playは物凄く有益なことばかりなので、いつもMDに授業と彼のPlayを録音して、部屋で聞き直してアイデアをまとめるのだが、これに2ー3時間はかかる。それほど、短い時間で物凄いアイデアをくれる先生なので、この日もMDで録音していたのだが、レッスン時間が長くなるにつれ、MDの空き容量が心配になってきていた。午前中にたくさん録音したので、Blank MDが足りなくなりそうになったからだ。(こんなくだらんことで、ヒヤヒヤしたくないものだ。でも、それほど聞き漏らしたく無いアイデアが1レッスン中にもらえる。それを彼自身も知っていて、生徒に「必ず録音機器を持ってくるように」言っている。
来週になったら、JeffからJean Marcに先生を変えようと思っていたが、まあ日本に帰ったらこのクラスの人とのセッションなんて到底無理なので、このままJeffをとることにした。で、Jean Marcのアイデアも捨てがたいので「1レッスン幾らでやってくれる?」と直接交渉してみた。なんと、$30。これでも、すまなさそうにしていた。この値段できっと、また1時間半とかやってくれるんだよきっと、、、、。アメリカおそるべし、、、、。まあ、Jim Hallのレッスンが1時間$50とのこと。(かれも、すまなさそうにしていたらしい)。なんという、謙虚なミュージシャンが存在する国。
そして、今日Scottから電話の返事をもらったが、私が不在で連絡つかず。まあ、最低でも今週の火曜日の彼のGig(junjiと行く予定)で、つかまえられるけど、、、、。でも、Jean MarcからだいたいScottのアイデアはゲットできたかなと思っているし、なんか、最近FGがStandard Jazz弾いてるのとかのほうがかっこいいかな、、、と。まあ、レッスン受けられるならそれに越したことは無いわけだけど。
今日は、Daveとセッションしたかったが、彼は何かこのところ疲れた疲れた言ってて、なかなかチャンスもなかったので、今日もダメかなと思いながら電話したら、「夕方仕事が終わって体力が在ったら少しやろうか」ということになった。夕方、部屋に戻ると彼からの伝言が入っていて「疲れてるけど、、、なんか、、、とにかく、どうするか話そう、、、、電話くれ」みたいだったので電話すると、「今日はギターって気分じゃ無いけど、話したりCD聞いてビール飲みたい気分なので、良かったら来る?ギター弾かなくて申し訳ないけど。」と言う。わたしは、彼と話していると英語のレッスンを無料で受けているのと同じなので、もちろん行った。それに、彼は日本が好きで、英和辞典とか持っていて、単語が解らずに????という顔をしていると、自分で辞書を引いて教えてくれる。問題は、彼が物凄い早口なのだ。とりあえず、こっちが英語Nativeじゃ無いことを物凄い良く理解してくれているので、ちょっと難しい単語を言ったな、、、と思った時はいちいち「今の意味、解った」と聞いてくれる。まあ、Daveは英語の先生ではないので、私にとって単語は知らないが、意味は推測できるものに関しては「解ってるよ」と答えるようにしていたが、とりあえず相手がこういう人物なので殆ど言葉の問題は無い。じつは、彼は7年越しの彼女と別れたばかりで、ボロボロだった。彼の生い立ちとか、歴代つきあってきた彼女との問題とか、いろいろ話をした。彼は小さい頃に母親をなくし、父親も結構むちゃくちゃな人で、物凄く家族の愛に飢えて育ったようだ。ボストンへも、ホームレス同様の状態で行って自分で学費を稼ぎ、Berkleeに1年行った。ボストンに来た頃、日本人の人に日本食レストランの仕事をもらい、救われたそうだ。でも、小さい頃から音楽的に恵まれた教育を十分受けられたわけでは無く、殆ど独学でここまで上手くなったようだ。とても、音楽に対して前向きな人だ。彼は日本でならきっと、「一流のプロのギター弾き」に間違い無くなっていただろう。
そういえば、彼の今の仕事は、ピアノの調律師。特別宣伝なんかしなかったらしいが、口コミで物凄い有名人とかも顧客にいるらしい。ブルックシールズ、トムクルーズをはじめ、私の知らない有名人(私はスターの名前を余り知らない)が一杯いたり、ついこの間Scott Hendersonの奥さん(ピアノ弾き)のピアノを調律したし、MIのギターの先生(Sid Jacob)とかと、親友だったりする。おそるべし、Real American。まあ、音楽家の端くれの私としては、「だから?」という感じがないでもないが、普通の人がこれ聞いたら「私、すごい人とお友達になっちゃったのよ、、、」と言うのかな? ピアノの調律である程度安定した収入を得ているが、音楽への取り組み方はプロと同等だ。若い頃は本当に苦労した人だ。3時間程、お互いに他愛も無い話をしていたが、これでもBroken Heartの気分を少しでも忘れることが出来たようで、一緒に時間を過ごした事に何度もお礼を言われた。こんどは、もちろん演奏したいが、暫くは仕事も忙しそうだし、心も回復に時間がかかるのかな。私が帰国したら、keiとDuoをやったら?というと、とても嬉しそうにしていた。
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