2001.03.02
L.A.diary(まえがき)
私がLAに留学した2000年頃に、BBSという掲示板がネット上に存在していました。そこに私が時々記事を書き込むという方法で綴ったものです。そのBBSに日本からLAから、知り合いや生徒さんが感想を書いてくれたりして、常に交流を図っていました。 毎日、多忙な音楽の学生として過ごしながら、睡眠時間を削って日記を書いた思い出があります。日本にいる皆に生の情報を伝えたくて頑張っていました(笑)2014年の今読み返してみても、当時の思い出が蘇って来ます。とても良い経験をしたな、、、と思い返しています。 3歳の子供を日本に置いての2度目の留学。今思うと「無茶苦茶な選択」だったかもしれません。でも、それが現在のCUEのレッスンの基盤に多いに役立っていることを考えると必然だったのだと思います。 この時、私は30台前半なので、今見直すと、まだまだ尖った文章、幼い文章、汚い言葉遣いで書いている部分もありますが、人は成長しますので大目にみてやってください(笑) それでは、LA日記、お楽しみ下さい。 2014年12月吉日 志保
私はCUEの代表でありギター科の講師の柴田と申します。私は早、講師暦15年にもなるのに、なにを今さらLAに学生として行くことになったかをお話したいと思います。
「講師=プロだから、今さら学生なんてやれないよ…..」というのは今だに私の中には全くなくて、10年程前にもBerklee音大に2年半留学しましたが、留学前には某全国規模のミュージックスクールの雇われ講師を3年程やっていたので退職しての渡米となりました。Berklee時代、実際アメリカに行ってみると若い学生(あたりまえか)に混じって少数ですが東京を始め世界中の都市からプロのミュージシャンが、より腕に磨きをかけにやってきていたのです。もちろん彼等は他の学生のレベルを遥かに超えるプレイをするため、直接現地の先生達とつるんでギグやらに出演したり大学のカリキュラム以上のことを才能のある先生達からどんどん吸収していたのです。
今回のLAに関して、私はギターを始めた頃からLAの音楽が大好きでBerklee(東海岸Boston)とBerkley(西海岸LA)を最初間違えていてBerkleeにいったら、LAの音楽が勉強できると思っていました。でも、すぐにBerkleeはJAZZを勉強するBostonの大学ということが解ったけれどとりあえず基礎からみっちりジャズを習えるところはその当時名古屋に無かったので行く決心をしました。自分が作っておいて言うのも変だけど、キューがその当時あったら間違い無くはじめに習いに行っただろうと思う。それぐらいジャズを名古屋できちんと習える環境が無かった。
さて、このようにLAの音楽が大好きなのにLAで音楽を勉強したりPlayする機会のないまま今日まで来てのですが、実際LAのギタープレーヤーと仲良くなって「いろいろなLAならではのギタリストの考え方なんかを直接きけたらなあ」と、ここ数年思い続けていました。Frank Gambale,Scott HendersonのCDを聞き「この曲のコードチェンジはどうやって考えたのかな?」「rootとtopのVoicingがLAっぽいけど、なぜそう言う風に聞こえるのかな」など、????が絶えない状況だった。明らかに東海岸で勉強した理論とは違った考え方をしていることが聞いて取れるのです。以前、旅行でLAを訪れた時(この時の経験から今回の留学に踏み切ったのですが)、「FrankとScottから、作曲方法を聞けるようなPrivate Lesson受けられたらこの世に思い残すことはないのになあ….」という自分の言葉にハッとさせられたのでした。実際、幼い子供を日本に残し、CUEの仕事を休んで行くという状況でありましたが、3ヵ月という期限付きでの実行となりました。3ヵ月を有効に使う(できるだけ多くのミュージシャンと自分もミュージシャンとして良い友好関係を築く)には、音楽学校に出入りするのが早いわけで、なぜならそこにはLAで一流のミュージシャンが講師として雇われているからです。
もし、いきなりライブを見に行って、そのギタリストにレッスンを受けたいといっても、相手は不振に思うこともあるかもしれないし、自分の状況を、こちらの事を全く知らない人に、ライブの合間の短時間で説明するのは難しい(基本的には、そのへんは大らかな土地だが)、実際一緒にPlayして判断してもらった方が手っ取り早い。だから、学校内で生徒として演奏に参加し、自分をアピール出来る演奏を聞かせれば、相手はその実力で判断してくるので、そのあとの友好関係が先生と生徒という枠を超越して人間的な付き合いに発展し将来的にも、先生としてまた音楽の先輩としてつき合っていくことが出来るのがアメリカの良いところ、だと思ったし。
子育てを放棄(?)しての3年ぶり音楽漬け生活、アメリカでの友好関係の構築が日本よりも遥かに楽だという期待に胸を弾ませて留学日記を開始しました。ぜひ読んでくださいね。
注意:この前書き以外は、「時系列で投稿」されていますので一番下の記事が一番最初の記事になります。お手数ですが一番下の記事からお読みいただくと流れが解りやすいと思います。並べ替えるには、システム上で投稿日を変えることになるので、あえてそのままにしてあります。
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