2000.08.01
Allan Holdsworth Trio
今日は、Allan Holdsworth Troを見に行った。Allan Holdsworth(G),with Jimmy Johnson (B) and Gary Husband(DR).一緒に行ったのは、Tomoちゃんとそのルームメイト Roger(またもや体のでっかいアメリカ人)。カクテルを一杯ごちそうしてくれた。Thanks Roger。私が若かった頃は、Holdsworthの音楽を聞いても??と思っていたので、智ちゃん等が気に入るかどうか心配だったが、やっぱり、CD 聞くのと生演奏では迫力が違ったので、とても喜んで貰えたようだ。ホッとした。
場所は、Baked Poteto at caughenga。ふだんに無く1時間も早く会場に着いたにも関わらず満席。しかたなく、奥のバーの脇の壁際のカウンターに座った。チケットも今日は$20もした。さすがに1時間も混んだ席で待っているのは辛かった、BGMのスピーカーが耳もとにあって頭痛になりそうだったので、Rogerと二人で耳栓して待機。数分遅れで始まったが、私らの場所は音響バランスが悪く、左側のスピーカーが爆音だったので私はずっと耳栓して見て居た。ギタリストの性癖か、わたしは上手いギタリストを見るとすぐにフレーズやコード進行を分析しようと頭が働くので初めの数曲はカチコチと脳みそがフル回転していたが、ベーシストのグルーブがあまりに気持ち良いことに気付いてからは、お酒を少し飲んでグルーブの気持ちよさとインタープレイのみに集中して楽しんでいた。コード進行をおぼろげに追いながら、その瞬間のサウンドのカラーリングチェンジを楽しんだ。とても先進的なギタープレイだけれども、その中に芸術を見出せたことが本当に良い経験だった。今日はLAMAの生徒を見かけなかったので、ほとんどの人は一般の人と思われた。そして、ワンステージで入れ替えとのことで、2ステージ目は見れなかった。(そう言えば、マイケルランドーのときもそうだったな。たまにしかやらない人のライブはこうなのかな)。
しかし、Rogerとかはこういう音楽初めて聞いたと思われるが、インタープレイについてとか、私にいろいろきいてきたが、ほとんど彼が感じたことはミュージシャンの私が考えてることと同じだったので、アメリカ人の一般人の音楽の楽しみ方は、日本人とはやっぱり根本的に聞いているところが違うと思った。だから、Allanのような、こういうスタイルのジャズプレーヤーがこの土地で仕事をやっていけるんだと思った。Rogerはプレーヤー全員の名前をメモし、「Allanの他のスタイルでプレイしてるレコードはないのか?」とかいろいろ聞いてきていたので、本当に気に入ったようだ。「Allanは天才だ」とまで言って居た。Tomoちゃんは今までにもこの手のMusician’s Musicianのライブに引っ張りまわしているのでもう免疫が出来てきているかな?
さて、内容は殆どオリジナル曲が中心だった。変拍子などの曲は無かったとおもわれる、、、しかしインタープレイでどんどんポリリズムになっていくのだが、これは4/4のはずだが??それにコードサウンドがさっきと違うぞ??となって何処までがテーマなのかも???と。でも、後から、譜面台を覗いてみると、キューのレッスンで使ってるようなコードネームが紙一枚にでっかい文字でちょちょっと書いてあるだけ。(ということは、スタンダードみたいなコードチェンジを弾いてるだけなのに、ボイシングが毎回全く違うので、こういうサウンドなるわけか、、、と解って大ショック。ルートからのボイシングよさらばって感じ。こうしないと、LAサウンド、NYサウンドには程遠いってことだな。)Allanといえば、2本の弦で8つの音を弾く独自の理論でギターを演奏するので、指はFrank Gambaleみたいに、派手な動きはしない、、、が、指はスローにみえても目をつむって聞いていると物凄い音数を速く弾く瞬間は凄くエキサイティングでかっこよかった。スローから爆発までのフレージングの組み立てもやはり天才の粋だし、爆発したら息も着かせぬフレーズの嵐がこれでもかと続く。リズムセクションのサポートも見事だった。3人のレベルが見事にマッチしてバランスが良かった。
ここでも又、一言言いたいが、音楽はグルーブですな。どんなジャンルでもグルーブが良く無くちゃ始まらない。ドラマーも凄いが、ベースはどのプロの人をみても、本当に見事なグルーブを造り出す。こっちのミュージシャンを見るたびに音楽の本質のリズムの概念を思い知らされるし、そう言う素質をもった LAMAメンバーやローカル若手ミュージシャンとセッションする機会があると、「なんと気持ちのよいリズムなのだろう」と恍惚の世界に入ってしまうのだ。もう、1ステージ見たかったが、外に2ステージめの長蛇の列を見て諦めて帰ってきた。しかし、良いコンサートだった。曲はセッションを楽しむための曲って感じがしたので、どれも同じような曲に聞こえたけど。
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